2025/09/20 20:29
「こどもたちの笑顔」を描いた時のお話。
さまざまな色の、肌、髪、目をした
世界の子供たちが、一緒に笑ってる。
そんな絵を描いたことがあります。
でもそれは
笑顔とは”真逆”の状況から、生まれてきたものでした。
当時の私は、仕事が思うようにいかず
孤独の沼にドはまりし
日々めそめそ泣いていました。
そんなある日
ふと子供を描きたくなり、色鉛筆を手にとりました。
すると、こんな絵が生まれたんです。
なんでこんな時に、笑顔なの?
しかも、こんなに大勢。
描き終えて、率直にそう思いました。
でも、翌日もまた描きたくなり
次の絵が生まれました。
・・・泣いている子供は、私だな。
と思いました。
そして、その子を元気づけている子たちも・・・
なんだか、私なように思えてきました。
絵は、生まれつづけます。
雨は、こころの「涙」かも。
でも、子供たちは傘を放り投げて、遊んでる。
「涙って、悪くないもんだよ」
そんな笑い声が、聴こえてくるようでした。
「私がどれだけ泣いていても、この笑顔の子供たちは、私の中に、ちゃんといるんだ」
描きながら、そう気づきはじめました。
そして、最後に描いたのが、この絵。
「いのちの王国」
海底で遊ぶ子供たち。
海は「潜在意識」に例えられることがあります。
それは時に、深海のように、光の届かない、暗い印象を抱くこともあります。
でも、ここに生まれたのは
色鮮やかな海底と
個性豊かな生き物たちと
笑顔の子供たち。
この絵を最後に、制作の手は止まりました。
全部の絵を並べて、眺めると・・・
「”ひかり” を、思い出してね」
と、言われているような気がしました。
「どんな時も、どんな人にも、
輝くことを止めない ”ひかり” が、ある」
振り返ると
あの時期は、人生のチャレンジ(試練)の時でした。
でも、不思議なもので
そんな時こそ、深い学びが訪れるものです。
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